カツオノエボシが発生したということで、海水浴場が遊泳禁止になったりしているようです。
カツオノエボシは、通称電気クラゲとも呼ばれ、太平洋、大西洋、インド洋に広く分布しており、本州の太平洋側の海水浴場にあらわれるのは珍しいことではありません。台風などの影響により、数年に一度、海岸にたくさん流れ着いたりしているようです。
ヒプノトキシンという強力な毒をもっています。この毒はタンパク質毒なので、50度程度の熱で痛みが和らぐと言われていますが、刺胞を除去していない状態で温めたりこすったりすると逆に活性化されてしまうことがあります。応急処置としては抗ヒスタミン薬やステロイド軟こうを塗布するとよいです。
クラゲに刺されたら、おしっこをかけると良い?
クラゲに刺されたら、おしっこをかけると良いなどと言われていますが、これは迷信だといわれています。
クラゲに刺された場合、淡水で洗い流そうとすると、浸透圧の関係から、刺胞から針が発射されてしまいます。
そのため、海水で洗ったほうがよいです。そういう意味ではおしっこで流すと浸透圧は真水よりも海水に近いので、ましなのかもしれません。
またハブクラゲ、アンドンクラゲ、アカクラゲには酢やアンモニアが有効です。
逆にカツオノエボシには酢やアンモニアは厳禁です。